絶対運命黙示録

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休職日記① 本と花を買うこと

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 2640円の本を買った。たった2640円を出すだけなのに、すごく悩んでしまって、30分くらい売り場とレジの間を往復した。もし差別的な内容だったらどうしよう、おもしろくなかったらどうしよう、そもそも読めなかったらどうしよう……などなど。

 


 1か月の休職を職場と医者から勧められて3週間。休職前から休みがちだったのでお給料は少ない。非正規だから休職しても手当などはもちろん出ない。目下の悩みは唯一の個人資産の貯金を切り崩すかどうかである。というか切り崩さないとじぶんで自由につかえるお金がなくなる。でも、それが尽きたらどうするの……?仕事に復帰できる目処もたっていないのに……?

 


 双極性障害で動けない日のほうが多いけれど、できるだけ楽しいことがしたいし、楽しいことにはきちんと対価を支払いたい。本や花を買うことがなによりもの楽しみ。

 


 世の中には「〇〇で節約!」とか「お金をつかわずに楽しむ方法!」とかを謳った本や記事がたくさんある。たしかに節約したり、お金をなるべくつかわないほうが老後のときやもしものときにいいのだろう。しかし、来るかどうかもわからないときのためにお金を削ることにさびしさを感じる。それに、老後やもしものときまでじぶんでなんとかしなくちゃいけないことがこわい。

 


 私にとって本と花を買うことは余裕のあるときにできることだ。そして、生きるためになくてはならないものたちだ。

 


 本を、花を、買わせてほしい。