ネットで知り合った人複数名とそれぞれに交換日記をしている。
これは私が書いたものたち。怠惰な人間なので相手によって書き分けることはあまりしない。
2022年1月31日
今日は一日とくになにもせずに終わりました。私は今うつを患っていて、転職活動もしていて、5〜7月にある公務員試験を健常者枠で目指していますがそれもどうなるかわかりません。
うつを患ってからというもの、なかなか新しい情報をインプットできない状態が続いています。目が滑ってなかなか本が読めなかったり、映画を見る集中力が続かないのです。
ですが、以前読んだことのあるもののこととかはよく考えられます。たとえば、ヤマシタトモコの『BUTTER!!!』という漫画が好きなのですが、ヤマシタトモコは「痛々しさ」を描くのが上手いなあとか今日は考えていました。ほかのヤマシタトモコ作品だと『違国日記』などもそうなのですが、若さゆえの自意識のこじらせだったり、独りよがりなど、見ていて「痛いな」とか「こっちまで恥ずかしくなる」とかいうことを巧妙に描きこんでいてヤマシタトモコはすごい漫画家だと思っています。
あとはこうして文章をつらつらと書くこともできます。私も自意識をこじらせていたりしていて「痛い」人間なんだろうかとも思いますが。
書き出してみて思ったのは私ってネガティブな要素がたくさんある人間だな、ということです。そして自己紹介を兼ねつつ……と思っていたらめちゃくちゃ長くなってしまいました。こんなに長くなくて大丈夫です。こういうかんじでもよければやりとりを続けていただけると嬉しいです。
2022年2月1日
先週行ったストリップのことを考えていました。私は女性の体をエロいと思っている女性のことを見るのが好きで、近年は女性客も増えたというし、じっさいに見てみようと思ったのです。
ストリップというとやはりアンダーグラウンドな風俗で、どんなところかわからない怖さのようなものもあったのですが、行ってみると存外落ち着いた雰囲気で安心して入ることができました。そして、そこでわかったことがあります。それはストリップにおけるエロはただ裸になるからエロいのではない、ということです。裸そのものは全然「エロい」と思わせるようなものがなくて、巧みなダンスや演出、芸によって「エロさ」が出されていたのです。また、観客が踊り子の方々にたいしてのリスペクトを持って楽しんでいる、というのがわかってよかったです。宇佐美なつさんという踊り子さんも言っていましたが、見る⇄見られるという関係性は不均衡なものです。ですが、それを自覚した上で楽しんでほしい、という宇佐美さんの言葉は私にとっての救いでした。従来女性は性的な視線を浴びやすく、ときにそれはもろいものです。そんな女が女をまなざすとき、それはどんなことなのかをもっと考えたいです。踊り子さんたちのプロ意識、宝石のようにきらめく舞台姿を見て、その宝石が絶対に壊れてはいけない、壊してはいけないと思わされる体験でした。