私はひとりっ子だから、きょうだいがいるっていうのがどんなことかわからない。でも、ときどき、どうしてだか私にはもうひとりふたごのきょうだいがいるんじゃないかっておもうときがある。『ふたりのロッテ』を読んだとき、これだ!ってなった。もしかしたら、どこかでとりちがえられて、べつのところに住んでいる、ふたごのきょうだい。なんでふたごかっていうと、私は背が低いから、きっともう半分がいるにちがいないというのと、こんなに気持ちを打ち明けたいだれかっていうのはそうとう稀有な存在だとおもうから。
私は今年で28になるけど、こんなことを考えずにはいられない。私に、ふたごのきょうだいがいるかもしれないって。
人生をやっていくうえで必要にせまられて戸籍とか見たことがあるけど、ふたごはいなかった。親にも聞いたけど、そんな子どもはいませんって言われた。
ままならないねえ、でも、私はあなたに会えるのをずっと楽しみにしている。私たち、きっといい、気の合うふたごで、ともだちで、仲間になれるとおもう。