絶対運命黙示録

だいたいツイッターにいます@wenoim

語るほどのことがない


 もう、なん年もまえからずっと、死にたいけど死ねない、とおもって生きてきた。私はいろいろのことを書くことができて、それを書かずにはいられない、と。私の書くことのできるいろいろのことは、それこそ見たものだったり、かんじたことだったり、かんがえたことだったりした。

 


 私は恵まれていたのだとおもう。ただものを書いたりすればよい環境にずっといた。大学や大学院という場所は、見識を深めて、それを書くという行為によってかたちにさえすればいくらでも私に居場所を提供してくれた。

 そこで私はすごく重大な勘違いをしてしまったらしく、じぶんは書くことでなにかを成し遂げることができるのだと本気でおもいこんでいた。

 


 そんなことはなかったのだ。私の書く力なぞたかが知れていたし、書くことで食べていけるわけでもなかった。

 


 こうやってすこしでも語ることばを持っている時点で私は特権を持っているに等しいのだろう。でももう語ることもなくなってしまったようにかんじる。もう無理だ。おしまい。