具合が良くなく、ずっと寝ていた。そのせいで読書会にも参加できなかった。
寝ている間、夢を見ていた。小説を読む夢だったのだが、わりとよくできた夢で、小説の筋書きがきちんとしていた。
コロナ禍前の明治学院大学のダンスサークルが舞台となっていて、リーダーと部員が女性同士で恋に落ち、それによって周りの対応が徐々に冷たくなっていく……というものだった。しかしリーダーの真剣な態度によって周りも変わっていく。
ここで登場する女性同士のカップルはそのことを隠そうとせず堂々としており、お似合いのふたりだった。だが、しだいにふたりの違いが浮き彫りになってゆき、最後には部員の方からリーダーに「私とあなたは違う。私にはないあなたのその部分が私には眩しくて、苦しい」と告げ、別れに至る。
違う人間同士一緒にいるからこそお互いの輪郭というものを理解し、その違いを受け止めきれないから別れる。そういうふたりだった。