絶対運命黙示録

だいたいツイッターにいます@wenoim

休職日記⑤ 本が読みたい


 活字を追う集中力が落ちて、以前(以前っていつ?もう大学に入るくらいのころじゃないか)のように本が読めない。それは年々ひどくなっていって、じぶんで文字は打てるけれど、読み返すことがむずかしくなってきた。ツイッターにはりつく時間も減った。

 


 本が読めないと、焦る。なにもできずにいる時間が増える。とりあえずアニメとか流してみるけど、ノリについていけない。焦燥感だけがつのっていく。

 


 いつか読めるかもしれないとおもって買いあさっていた本たちを直視できない。

 


 お金もない。はたらけていないのだから当然だが貯金も減っていく。あたらしいアルバイトを探そうと求人情報サイトをながめる。たくさんある求人のうち、やりたいこと、できそうなことを載せている企業をピックアップしてWeb履歴書を送る。書くことはだいたい一緒だからテンプレ化させて打っていく。職務経歴書はほとんど白いままだ。何か書こうにも職歴がほぼないのだから仕方がない。学生時代も含めていままでにやってきたことをしぼりだす。

書類選考の結果はこない。

 


 せめて本が読みたい。勉強したい。もっと語彙がほしい。このうずまく感情のひとつひとつに名前をつけたい。

 


「逃げればひとつ、進めばふたつ」とはアニメ『水星の魔女』にたびたびでてくるフレーズだが、逃げるにも進むにもどこにいけばいいのかわからない。いま、ここにいることがわからない。Que sais-Je?