絶対運命黙示録

だいたいツイッターにいます@wenoim

転職をした


 ついに転職をした。休職からなかなか復帰させてもらえなかったため、仕事じたいをかえてしまった。

 


 転職先では、窓口や電話で顧客対応をしている。おもに子どもたちのためのサポート業務で、話す相手はたいていその保護者で、希望していた職種だった。けれど、話すことがとても苦手で、どうしてもはきはきできないし、途中から敬語がおかしくなるし、言われたことをすぐに理解して機転を効かせた対応をするということもできない。上司に口頭で報告するのも、要領を得ないようなことしか言えず、あとは口をぱくぱくさせて終わってしまう。どう考えても向いていない。

 


 学生時代はボランティアでひとの話を聞いていたが、それは文面上でのことで、口頭ではない。ひとつひとつのことばにじっくりと向き合ったり、それに時間をかけて返答をする、というコミュニケーションをとってきたし、そういうことのほうが得意だとおもっていた。それでもって文章での仕事がしたかった。ぶっつけ本番でひとと話さなければならない仕事は向いていないとおもった。

 


 それなのに、いま、そういう仕事でお金を得ている。向いているとはまったくおもえないが、対価をもらって、ひとと話している。すごく不思議なことだとおもう。

 


 文章で食べているひとをみると、めちゃくちゃ悔しくなる。私だってそうなりたかった。

 


でも、あまたある職のなかでは希望順位的にかなり上位に入っていることをしているし、自己実現もできているほうなのだとおもう。文章でお金をもらうことだっていまからでも目指せる。

 


 私も、文章を書いて、お金をもらったことがある。それで暮らせたわけではないけれど、文章でお金をもらった、その経験だけでしばらくは生きていけそうなきがする。